先月23日に開催いたしました当協会総会におきまして、会員の皆様にご承認いただきました事業計画書の中で、ご説明させていただきました競技開催事業に関しまして、関係諸団体との調整の結果「ウォーターフェアレガッタ」の開催が内定いたしましたので、日程を変更させていただきますと共に、お問い合わせを多数頂戴いたしております「お花見レガッタ」の開催につきまして、当協会としての見解を申し述べさせていただきます。
はじめに「東北地方太平洋沖地震」により犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対しまして、深くお悔やみを申し上げます。また、青森県、岩手県、宮城県、福島県および茨城県のボート仲間の皆様や、管理されておられる艇庫や艇が被災されました事に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
さて、この未曾有の大惨事によりまして、被災地ばかりではなく電力供給が低下した首都圏まで巻き込み、各種イベントや大学・高校の部活の自粛という動きがでてきております。当協会は、収益事業としてではなく、ボート仲間の皆様のための共益事業として、競技開催事業を実施するという前提で東京都から認可をいただいている一般社団法人であります。
春休み中の部活自粛という学校の方針に従い、当レガッタを棄権されるクルーがあるかもしれませんが、当レガッタのために練習を重ねられているクルーが1クルーでもある以上は、大会を開催することによりボート仲間の皆様が、「ご自身の練習の成果」を確認される場を提供するのが当協会の責務であると考えております。
従いまして、被災により残念ながら参加不能となられたボート仲間の皆様へは、組合せ抽選前のお申し出により対応をさせていただく所存でありますが、大会は予定通り開催する考えであります。
ただし、今後の計画停電の内容や放射能関連の退避命令等により、外部要因による中止という可能性も否定できないことだけを申し添えます。
今後とも、当協会に対しますご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
一般社団法人東京都ボート協会
理事長 檀上 敏夫